バンコクで働く医療コーディネーターTAKEのブログ(FC2版)

タイ・バンコクのSRS(性転換、性別適合手術、美容整形、植毛)やIVF(着床前診断、卵子提供、代理出産)など医療情報を日本語で発信しています。

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~タイ国における医療ツーリズムの現状と課題~ 62歳の誕生日に寄せて

こんにちは。TSGC&TCMICの横須賀です。

2014年3月21日のGID学会沖縄では「タイ国における医療ツーリズムの現状と課題」というお話をさせていただきましたが、いまその時の資料を読み返してみると少々言い足りない部分などがありましたので、62歳の誕生日に加筆修正したものを公開致します。

問題の本質は受け入れ側のタイの医療機関(病院やクリニック)が営利目的のためエージェント(アテンド業者)をフィルタリング(選別)せず誰でも受け入れる体質にあると思います。
またこれを良いことに業務を始める業者は何の準備も法的手続きもせず業務は始めてしまう精神性も問題であると認識しています。

タイに帰国後もインターネット検索したら3つ業者を新たに見つけましたが、会社の住所や社名も明記されておらず、代表者の名前や顔写真もないのも相変わらずです。
いつになったら患者様が安心してタイでの治療が受けられるか?と一層その思いを強くしました。

何らかの法的縛りが必要ではないかと強く思う今日このごろです。

タイ国における医療ツーリズムの現状と課題(アテンド業者としての考察)
Current Status and Issues of Medical Tourism in Thailand (Considerations as a medical agent)

1.    弊社の考える「医療ツーリズム」とは

・医療ツーリズムは決して「医療観光」ではなく、「医療のための海外渡航」という考えで取り組んでいます。GID当事者の中には手術のついでに観光ができると考えている方がいらっしゃいますが、本来は手術を伴う医療行為をするために渡航するものです。
SRS後の観光は手術に伴うリスクや術後ケアをきちんと理解された上で慎重に行うべきものと考えます。

2.    タイにおける医療アテンド業界の現状と問題点

・2004年時点では3社程度しかSRSアテンド業を行っていなかったのですが、2008年あたりからFtM当事者がアテンドを個人または法人として始める動きが目立ち始め2013年12月年現在で30以上の業者がタイのSRSアテンド業務を行っていると思われます。
・タイでアテンド業を始めるにあたって個人へのライセンスも特別な資格や条件も存在しないため、誰でも始められる安易なビジネスモデルとなっていて、トラブルの原因の一つとなっています。

アテンド業者側の問題点

・タイ語や英語などの言語能力がほとんどないにもかかわらずアテンド業務をしている業者がいる現実がある。
・患者へ事前に手術のリスクへの説明や術後のケアの情報提供ができてない業者がいる現実がある。
・中止すべき薬や禁忌事項をきちんと調べずに渡航させて手術できない事態を発生させている現実がある。
・業者間でもアテンド業務内容にバラツキがあり、必ず提供しなければならないサービススタンダードが確立していない現状がある。
・キャンセル条件がサイト上に明確に示されていない業者も少なからず存在していてトラブルの一因となっている現実がある。
・お客様の個人情報管理が甘く、ブログなどで容姿などを含む個人特定の情報が漏れている現実がある。
・アテンド業者の一部は年齢も若く知識や社会経験が不足したまま、プロとしての覚悟と責任を持てないまま業務をしている現実がある。(友達サークルの領域を出ていない状態)
・母国語の日本語の言語能力が低く患者の言っていることが正しく理解できないためトラブルの一因となっている現実がある。
・タイでアテンドを含め様々な業務を行うにはタイで法人(会社)設立とビザやワークパミット(労働許可証)取得+タイ人スタッフ4人の雇用が必須ですが、これをクリアしていないモグリとも呼べる業者が相当数存在する現実がある。(個人で行うことは100%不法就労)

患者側の問題点

・海外+タイ初めての方が多数を占める現状でタイ国の習慣や文化への正しい理解がないまま渡航される場合がかなりあり、滞在中の不平や不満などの原因となっている現実があります。
・社会経験の少ない若い当事者の方は精神的に弱く、できるだけストレスレスな状態でのタイ滞在が必要なため付き添いなどの同行者などを勧めるべきであると思います。
・手術に伴うリスクや術後ケアをきちんと理解しないまま渡航して手術をうける方がいるため、知っていれば防げる問題が多々発生しています。
・当事者であることや関係グループということのみを拠り所にして、アテンド業者の違法性、スキルや経験などを気にしない(考慮しない)人が存在する現実があります。

受け入れ側病院の問題点

・タイでは日本と違って医療をビジネスと捉えて病院経営をしているという現実がある。
・受け入れ先の医療機関にエージェント(業者)に対する条件が無く個人でも法人でも関係なく、国籍を問わず仲業業者になれる現実があります。(非公式エージェントというのは存在しない、つまり誰でもエージェントになれてしまう現実がある。)
・医療機関と患者との契約書も存在しない場合もあり、何かトラブルがあっても対応が必ずしもが患者本位とはならない現実がある。

SRSを行う場合に考慮すべき手術結果に影響する様々なファクター(要素)

1.    医師の外科的手技能力:
・病院を選択するのではなくどの医師=「執刀医」に施術してもらうか
・最初の手術が一番重要で術後に修正できる部位とできない部位がある。

2.    術式の難易度:
・開腹法と腹腔鏡方とのメリット・デメリットの正しい理解

3.    患者自身の個人的資質(体質):
・薬やホルモン歴、タバコなどの喫煙歴、ケロイド体質など
・回復には個人差が相当ある。

4.    アテンド業者のコミュニケーション能力:
・タイ語通訳能力:日常会話程度では話にならない。相手に伝わるタイ語が話せない、ということはもう「通訳」ですらないわけです。
・医療知識がない、ということは肝心な医療系の通訳ができないということですし、病室にいてもただの素人ということです。
・ある物・事象を説明する言語化能力のことになりますが、特に形成手術をする場合大事になってきます。当然ですが、日本語を使って表現・説明できない人が、外国語で表現・説明できるはずはありません。

5.    患者の術後正しい生活や過ごし方:
・日本での良い生活習慣ができている事が望ましい(酒飲や睡眠)
・手術は上手く行ったのに、安静にしておいた方がいい時期に知らず歩きまわれば回復が遅れたりして最悪の場合は壊死を招くことになります。(アテンド業者の対応によって結果が左右される)

6.    問題発生時の対応:
・深夜などでも必ず対応すること仲介者に確約させる。
・病院サイドではなく第三者として患者サイドで交渉できる人格と能力のある仲介者の選択

※「手術は必ずしも成功するとは限りません。」

いろんなアテンド業者がそう言います。これは正しい。しかし、すべてではないのです。
手術は必ずしも成功するとは限らないとはいえ、患者と一緒になって、ただボーっと結果待ちするようなアテンド業者では困ってしまいませんか?
手術の成功・失敗は、何もオペそのものだけではありません。
必ずしも成功するとは限らない繊細な手術だからこそ、一緒に考えてアドバイスできるアテンド業者ならお金を払う価値があり、存在する意味があると思います。

(抜粋参照元:「当事者ブログ GID-memory(http://ameblo.jp/gid-memory/)、参照日:2014年4月5日)
「2014年12月13日加筆修正」

2014年04月02日誕生日にて加筆修正したファイルのダウンロード先:「タイ国における医療ツーリズムの現状と課題(アテンド業者としての考察)」

| タイのアテンド業者についての考察 | 14:19 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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リスキーなアテンド業者の特徴

私(横須賀)が使ってはいけないと思っている「危ないアテンド業者」の特徴を書いてみます。

1:患者への説明が不足しているまたはできないアテンド業者

これは、「行ってはいけないアテンド業者」の筆頭格である。これほどインフォームド・コンセントが叫ばれているのに、患者が納得のゆく説明をしてくれないようなアテンド業者は、あえて依頼する意味はない。不信や不安を残したままでは、きっと治療もうまくいかない。

2:タイ語や英語などのスキルもなく「通訳」頼り交渉力のないアテンド業者

3:タイでアテンド業務をする条件であるタイの会社設立+ビジネスビザ取得+労働許可を無視している違法なアテンド業者

4:不平不満やクレームに向き合おうとしないプロ意識のないアテンド業者

どんなに腕のいいお医者さんが、どれだけ細心の注意を払っても、全ての手術ミスを100%に防ぐことは不可能です。また、どんなに注意しても看護師やスタッフが何らかの不手際をして、患者に不愉快な思いをさせることも時にはあるでしょう。
サービスは人間が提供するものですから、問題点をゼロにすることはできません。ただ、トラブルにどれだけ真摯に取り組むかどうかは、アテンド業者の質に大きく関わっています。
営業時間外と言って患者からの電話に対応しない業者が存在するそうです。

上記の問題はGID学会沖縄大会でも議題に上がるかもしれません。

| タイのアテンド業者についての考察 | 00:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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彼らの言う「ボランティア・スタッフ」とは何でしょう?

タイに会社があって日本ではボランティア・スタッフが相談を受けますというようなスタンスで仕事をしているアテンド業者がいるようです。
ボランティア・スタッフの経験や知識レベルがどの程度なのかわからない上に、タイにいない状態で最新の医療情報をどうアップデートや情報シェアしているかまったく見えません。

私(横須賀)の経験から言ってボランティアの方が相談を受け付けるための必要十分な知識と経験をお持ちとは信じがたいです。
また、後で言った言わないなどのトラブルが発生しそうで厄介です。

ボランティア・スタッフの言う事は単なる経験談の一つと考えて必ず情報の裏を取る事をして欲しいです。
体験は人それぞれであることは言うまでもないですね。
私(横須賀)の私感ですが、FtMの方は同じFtMの話を信じて疑わないタイプの人が多いと感じています。

アテンド業者の中には都合の悪いことは言わない人が多く、明確なポリシーもなくモラルが低い人が少なくないのが気になります。

参考資料(PDFファイル):
弊社の考える「後で後悔しないアテンド業者を選ぶポイント」とGID当事者のご意見
ダウンロードしてご参照下さい。

| タイのアテンド業者についての考察 | 18:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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タイのSRSをアテンドしている日本人アテンド業者について知ってほしいこと その2

ここ3年以内に起業したタイのSRSアテンド業務を行っている会社の代表者または個人でアテンドしている人の多くが英語もタイ語もできないという現実を知っていますか?

ここで??(疑問)が出ると思いますが、では手術前の医師とのカウンセリングはどうしているのかという素朴な疑問です。
サイト(日本式ではホームページ)を見ても誰が通訳担当者なのか顔も名前もわからないところが多く存在します。
お客様質問されたら何と回答しているのか興味津々です。

答えは2つあるようです。

1. 知り合いの観光ガイドを呼んで通訳させる。(観光ガイドが医療通訳できると思うほうが変です。)
2. 病院付きの通訳を呼んで通訳させる。(患者情報もわからず完璧な通訳できる人はいません。)

身内に通訳を雇わずにきちんとした医療アテンド業務ができると考えている人がいることが不思議ですが、現実はかなりお粗末な状況です。
特にニュアンスの違いなどはかなり高度な語学力と経験が必要であることは間違いありません。

言語対応能力はアテンド業者選びの最重要ポイントであることをご理解いただけると幸いです。

以前書いた参考記事:
顔の見えない!?アテンド事業者
返答を濁したり以前頂いた回答とは異なったり、契約時に契約書の無いアテンド会社はどうなんでしょうか?

| タイのアテンド業者についての考察 | 15:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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タイのSRSをアテンドしている日本人アテンド業者について知ってほしいこと その1

最近20を超える業者がタイのSRSアテンド業務を行っていると聞きました。

また、様々なサイトやブログで違法行為(不法就労)をしていることを公言しているような記事を見かけます。

ますます混迷してきている現状は憂慮すべきことであると思いましたので、これからタイでアテンド業者を通して手術を行うことを検討している方に向けて記事にしてみました。

1. まず、タイでは日本人を含む外国人が会社を設立せずエージェントをやる事は違法行為です。

2. 次に日本からワークパミット(就労許可書)を持たない日本人がお客様に同行するような行為も違法です。たとえボランティアでもワークパミット(就労許可書)が必要です。

特に2.については正しく理解されていないようです。たとえ日本に会社があってもタイでの会社設立が必要で、その会社からワークパミット(就労許可書)を申請してもらって始めてタイで仕事ができる資格が得られます。

会社設立しないで個人でタイの医療アテンド業を行っている(不法行為をしている)ところは避けたほうが賢明です。
将来勝手に廃業したり、下手をしたら当局に捕まって国外追放された場合など何のサポートも受けられなくなる可能性が高いです。

実際にそういう事例が起こっている現実がありますので、「安いから」「当事者だから」というような安易な基準で業者を決めるような事は将来を考えて避けるべきであると思います。

| タイのアテンド業者についての考察 | 13:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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